演劇での再現性と親子の類似性に関して

d:id:nammu:20090913:1252844300でも書きましたが、劇団四季南十字星を見てきました。

このとき後ろに座っていた親子(母、娘)が、終演後とんでもないことを言っていたのです。

なんであんな踊りで感動するんだろうね。みんなインドネシアの人たちの本当の踊りを見たことないんだろ。私はパリで見てるけど。インドネシアの人たちはもっとやる気なさそうに踊るよ。(私は知っているわよ)

と。

いやいやいや...抽象化するのが演劇(ミュージカルも含む)でしょうが。演劇では完全な再現性を求めているのではなく、(もちろんリアルであることも大事ですが、)理想を作り出すものです。(だと思います。)
そもそも本物とか本物じゃないか、演劇には通用しないものではないでしょうか?その話をしだせば、ミュージカルが嫌いな人が言う言葉「なんで急に歌いだすの?」にたどりついてしまいます。
外国人の名前なのに日本語?なんで猫がしゃべるの?とか。

しかも、残念ながら現地のものが本物とは限りません。

そういったことも考えず、「みんなはお金がなくてバリに行けないけれど、私はよく行くから知ってるわ」みたいな口調で、適当に知ったかぶられると本当に腹がたつんですよね。こっちは「あぁよかった」と思っているのに。

まぁ、その親子の会話がもともとひどかったのですけど..

(おそらく母)なんであんな女がナラやってんの?下手すぎる

とか、第一部後

(おそらく娘)あの3人の女の子の一番左不細工だよねー
かわいそう

とか。
そりゃねーだろ..って感じです。
子は親に似るものですね。つくづく実感いたしました。
こういった人がいるとさめるんですよね...まぁ仕方ないですが。